書かないこと

昨年から、『アラバマ物語(To Kill a Mockingbird)』の作者であるハーパー・リーと、『ライ麦畑でつかまえて(Catcher in the Rye)』などの作者であるジェローム・サリンジャーの評伝を読んでいます。この二人は、どちらも生涯の途中から作品を発表しなくなった(あるいはできなくなった)ものの、アメリカを代表する作家たちとして、これからも多くの人に作品が読まれていくのでしょう。

この二人の評伝を読み進めてきて、僕なりに理解したのは、たとえ数多くの読者を得たとしても、人は「作家」とか「文学者」としての生き方を続ける必要などないし、ましてや責任などないということです。そもそもいったい、何について責任があるというのでしょうか。

Trifles but they may matter

ささいなこと、でもたいせつかもしれないこと

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